東京の新橋から豊洲間を結ぶ、ゆりかもめが駅名を改称することを7月9日に発表しました。新しい駅名は「船の科学館」が「東京国際クルーズターミナル」となり、「国際展示場正門」が「東京ビックサイト」に2019年3月頃より変更されます。
東京ビックサイト駅は分かりやすくなった変更名ですが、東京国際クルーズターミナルは全くの別名となります。「東京国際クルーズターミナル」に変更される理由を調べてみました。
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ゆりかもめとは
ゆりかもめは東京臨海新交通臨海線の愛称となり、東京の新橋から豊洲までの14.7kmを結んでいる鉄道です。本路線では「台場」や「国際展示場正門」、「有明テニスの森」駅があり、これらの駅は一度降りたことがある方も多いと思います。
また、今年の10月に築地市場からの移転先である豊洲市場の最寄駅である「市場前」駅もゆりかもめの駅です。
船の科学館とは
現在の駅名である「船の科学館」は、最寄駅に船の科学館という海事博物館があったことに駅名が由来しています。
船の科学館は1974年7月に開館が行われた施設ですが、老朽化などの理由から2011年10月に本館展示は休止されております。本館展示は休止しておりますが、南極観測船「宗谷」と屋外展示物の公開や体験教室などのイベントは引き続き継続しています。
東京国際クルーズターミナル
駅名変更の理由
今回、「船の科学館」から「東京国際クルーズターミナル」への改称の理由として、船の科学館駅から徒歩8分の位置に駅名である東京国際クルーズターミナルが2020年のオープンを目指して建設が進められており、本施設の認知度向上(場所の分かりやすさ)を目指して駅名改称が行われるものと考えられます。
東京国際クルーズターミナルとは
それでは、東京国際クルーズターミナルとはどういった施設なのでしょうか。東京国際クルーズターミナルは、世界最大級のクルーズ客船にも対応できるように建設が進められている客船用のターミナル駅です。
東京では晴海客船ふ頭でクルーズ客船を受け入れていますが、客船の大型化に伴いレインボーブリッジの桁下を通過できない客船が増えて来ており、寄港が出来ないといった状態が発生していました。
レインボーブリッジは桁下が52mとなりますが、クイーン・エリザベスやボイジャー・オブ・ザ・シーズはこれよりも高さがあります。
この問題を解決する為、レインボーブリッジの外側に、建設が進められているのが「東京国際クルーズターミナル」となります。
まとめ
「船の科学館」から「東京国際クルーズターミナル」への駅名改称の理由について調べてみました。東京国際クルーズターミナルはオリンピック前までの開業を目指しており、東京への寄港が出来る事によって観光客にとってはより便利になる事は間違いないでしょう。
駅名の変更は「船の科学館」として愛着をもって覚えていた人にとっては寂しい気もしますが、改称や施設の開業によって周りの施設にもいい影響が出る事を期待しましょう。