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ハワイで日焼け止め規制法成立。サンゴ礁に有害物質とされる成分とは

投稿日:2018年7月8日 更新日:

アメリカのハワイ州でサンゴ礁に有害とされる物質を含んだ、日焼け止めの販売を禁止する法案が成立したことが分かりました。

この法案で有害とされた物質は「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」といわれるものです。「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」とはどういった物質なのでしょうか。

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日焼け止め規制法を成立した理由

ハワイ州では日焼け止め規制法を成立した理由として、サンゴ礁に有害とされる物質が海に溶け出すと珊瑚の白化現象や遺伝子を損傷したりする原因となり珊瑚を死滅させるという事が理由であることを挙げています。

ハワイは自然豊かな場所ですから、環境保全をきちんと行う事で豊かな自然を守っていきたいという意識が感じられます。

この法律は2021年1月1日からハワイ州で施行が行われます。

禁止範囲は

禁止範囲は禁止物質が含まれた日焼け止め薬のハワイでの販売となります。この為、日本から持ち込みを行う日焼け止めについては禁止の対象外となります。

サンゴ礁に有害とされた物質

ハワイ州で日焼け止めに含まれる事を禁止されている物質を見ていきます。

オキシベンゾン

「オキシベンゾン」はベンゾフェノンと呼ばれるUV-BからUV-Aまでの領域の紫外線を吸収する紫外線吸収剤です。化粧品には幅広く含まれており、他にも日焼け止めや、香水に使われています。

オキシベンゾンは日本では旧表示指定成分として指定されていた物質で、環境ホルモンの疑いや発がん性の懸念が指摘されている物質です。

旧指定成分とは

旧表示指定成分はアレルギーなどの皮膚トラブルを起こす恐れのある成分となり、香料1種類を含む103種類が指定されていました。1991年4月以降に廃止され、その代わりとして全成分表示が義務化されています。

オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)

「オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)」はケイ皮酸系の紫外線吸収剤で、淡黄色の粘性の液体です。

主にUV-Bを吸収します。日本ではメトキシケイヒ酸エチルヘキシルを使用している製品はかなり多くありますが、こちらも環境ホルモンの疑いが指摘されています。

今回紹介した物質は両方とも、紫外線吸収剤となります。紫外線吸収剤は紫外線を吸収しそのエネルギーを熱に変換する事で肌を守りますが、紫外線と反応するため成分が変質し、時間と共に効果は薄れます。また、肌への負担が非常に大きいため、使い終わった後の洗い流しは念入りに行いましょう。

日焼け止めは必要でも環境にやさしい方がいい

ハワイで成立した日焼け止め規制法を見てみました。日焼け止めは日差しが厳しい時や場所での紫外線から皮膚を守るという意味では非常に有効な製品です。

しかし、その製品を使う事で自然に悪影響を及ぼす可能性があるならば規制を行う事も必要な処置と考えられます。特に購入者側から見た時にはそのような側面があるということは知らない事の方が多いので、なおさらと感じます。

せっかく自然を満喫しに旅行にいくのですから、少しでも環境に配慮できるといいですよね。

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