絶叫系アトラクションで有名な遊園地「富士急ハイランド」が7月14日より入園料を無料にすることを発表しました。普通に考えると入園料を無料にすることで収入が減少してしまう事が考えられますが、その理由はどのような所にあるのでしょうか。考察してみました。
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富士急ハイランドとは
富士急ハイランドは山梨県富士吉田市にあるアミューズメントパークです。富士急行グループ関連企業です。
富士急ハイランドはアトラクションとして人気の高い絶叫コースターFUJIYAMAや加速アトラクションのド・ドンパ以外にもきかんしゃトーマスの屋外型テーマパークであるトーマスランドと、人気絵本のリサとガスパールのテーマパークであるリサとガスパールタウンがあり、大人から子供まで楽しむことができる施設になっています。
入園料を無料にする理由
現在の入園料
現在の入園料は、大人と中高生が1,500円となり、小人は900円となっています。例えば3人家族(大人2名、小人1名)であれば合計3,900円となります。
チケットは他にもいくつかありますが入園+アトラクション乗り放題のフリーパスの場合、大人5,700円、中高生5,200円、小人4,300円となります。例えば3人家族(大人2名、小人1名)であれば合計15,700円となります。
入園料を無料にする狙い
富士急行のプレスリリースより、富士急ハイランドへもっと気軽に足を運んでもらいたいという明確なメッセージを感じます。
遊園地での楽しみ方もアトラクションにたくさん乗ることを楽しみたいとする人もいれば、1つで満足する人、子供の付き合いで付いていくご両親など色々な人がいます。多様な人々に対して一律に入場料を取る事で、敷居を上げてしまう事を無くしたいという意図を感じました。
また、他の観光のついでに寄ってみようと考えている層にも入場料無料は非常に魅力的となります。園の中に入ってもらいその魅力を伝えていく事で楽しんでもらい、収入を得ていく事を目指しているのでは無いでしょうか。
ただし、既存アトラクションは値上げ
入園料無料化に伴って、アトラクションの料金については値上げされます。例えば、高飛車やええじゃないか、FUJIYAMAなどは単券が1,000円だったものが1,500円になります(繁忙期は2,000円)。
それでもアトラクション1つのみ利用といった使い方であれば今までよりもトータルでは安く済ますことができます。
入場料無料となっても売り上げは増えそう!?
入場料無料となる事により、今までよりも入場料分の売り上げは減ることになります。しかし、入場料が無くなった事で観光の隙間時間に行ってみたい、見てみたいと考える層へ訴求し来園を促す効果は高くなります。
多くのお客様に来園いただきアトラクションや園としての魅力を伝える事が出来れば、リピート客の増加や売り上げを上げる事が出来るでしょう。
遊園地はお客様に来てもらわなければ、園としての存亡に関わります。日本は今後少子高齢化となり今のままでは入場者数の増加は見込めなくなる恐れがありますので、入園料無償化はそれに対する対策となりうるか?今後の推移を見守りたいと思います。